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【助産師解説】陣痛促進剤での出産について

 

正期産に入ってもなかなか陣痛がこない・・・

 

破水で入院したけど、48時間たったけど自然な陣痛がこない・・・

 

もう42週をこえてしまうから、先生に陣痛促進剤を使って出産を試みると言われた・・・

 

だけど、一体陣痛促進剤ってどんなもの?痛いの?赤ちゃんは元気に生まれてくる?

 

色んな不安があるママの疑問に助産師がお答えします

 

陣痛促進剤で出産っていったいどういうこと?

 

陣痛促進剤とは

 

陣痛促進剤とは、陣痛を促進するお薬、つまり陣痛という痛みをもっとつけるというお薬です。陣痛促進剤を使うときは、何らかの理由で出産を早めなければいけないときに使われます。

 

陣痛促進剤を使う主な理由は以下の4つです

・子宮口が3センチ以上開大している

・破水して48時間以上たっている、

・42週に入ろうとしている

・陣痛が始まってから、30時間以上経過している(初産婦)15時間以上経過している(経産婦)場合で、陣痛が弱い。

※陣痛促進剤を使うとき、子宮口が3センチ以上開いていることは絶対条件となります。

 

では、子宮口が3センチ以上開いていない場合に行われるの処置を説明します。

ラミナリアという水分を含むと太くなる細い棒状のもの、もしくは、メトロインテルという水を入れて膨らませる風船を子宮口に挿入して、人工的に子宮口を広げる処置をします。

 

そして、子宮口が3センチ以上開いたならば陣痛促進剤の点滴を開始していきます。

 

実際の産科の流れというと、入院した日に診察して、子宮口が3センチ開いていなければ上記に書いたラミナリア、もしくは、メトロインテルを挿入する処置をして一晩を過ごします。次の日に、診察して、子宮口が3センチ以上開いていたら陣痛促進剤を点滴から開始します。

 

もし、子宮口が3センチ以上開いていなければ、まずは飲み薬で子宮口を柔らかくしてから点滴での陣痛促進剤を始めるということが多いです。

 

陣痛促進剤を使ったらどのくらいで出産になる?

 

陣痛促進剤を使ってどのぐらいで出産になる?という気持ちになると思います。

 

子宮口を広げる処置をして、陣痛促進剤を実際に使用したらどのぐらいで出産となるかを解説します。

 

陣痛促進剤を使っても出産はやはり個人差がある

 

お薬を使って陣痛を助けたとしても、やはり出産までの時間は個人差があります。

 

点滴がよく効く人も入れば、全然薬が効かない人もいるのです。

 

実際の現場では、点滴を開始してから30分から1時間で出産になった人もいれば、5日かかった人もいます。

 

理由は、やはり出産は赤ちゃんのものということなのです。

 

そもそも、陣痛が始まる機序として、お腹の中で胎児が産まれる準備が整うと胎児の腎臓から母体に向けて、「まま、産まれる準備ができたので陣痛を起こしてください。」というホルモンを出します。

 

それを母体が受け取って陣痛が始まるのです。

 

したがって、胎児が産まれる準備ができないとなかなか進んでこないのです。なので、人工的に子宮口を広げる処置をして、薬で陣痛をつけても、絶対にすぐに産まれてくるということはありません。

 

人工的に陣痛をつけて、赤ちゃんが反応してくれて、自然の陣痛が始まるなんてこともよくありますが、こればかりはどうしてもやってみないと分からないのです。

 

まとめ

 

・陣痛促進剤とはその名の通り、陣痛を助けるお薬

 

・陣痛促進剤を使うためには、子宮口が3センチ以上開いている必要がある

 

・子宮口が3センチ以上開いていないときは、子宮口を開く処置をする

 

・人工的に出産を促しても分娩所要時間には個人差がある