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分娩のときの嘔吐。どうして起こるの?対処法は?

 

 

 

出産まっただなかで奥さんがめちゃくちゃ吐いている!どうして?と思っている旦那さん

 

 

また、受け持っている産婦さんが吐いていて、どうアセスメントしたらいいのか分からないと思っている助産学生さん。

 

 

その疑問にお答えします。

 

 

分娩のときの嘔吐は出産がすすんでる証拠です

 

 

 

出産のときは、靭帯という靭帯が、また、筋肉という筋肉が緩まります。

 

 

そうでないと赤ちゃんが出てくる出口がこわばってしまい、出てこれません。

 

 

そして、胃も筋肉でできています。胃の筋肉も緩まり、消化機能が弱まり、嘔吐するのです。

 

 

プロゲステロンというホルモンのせいではないかと考えています。

 

 

というのも、プロゲステロンは子宮の筋肉を緩める作用があります。

 

 

妊娠前には鶏卵大の大きさだった子宮は臨月には、約20倍の大きさになります。

 

 

 

人体の中で1番伸びることができる筋肉であります。

 

 

子宮が伸びることができるのもプロゲステロンというホルモンのおかげでなのです。

 

 

そのホルモンが出産のときも作用して吐き気が起こるのではないかと思っています。

 

 

出産のときの嘔吐で焦らずに、水分補給はしっかり。

 

 

 

出産の現場では、旦那さんが奥さんが吐いてるのを見て心配になって教えてくれることもしばしば。旦那さんが助産師に伝えてくれるおかげでとっても助かっています。

 

 

嘔吐しているとすごく心配になるのはよくわかります。そんなときは焦らずに水分補給だけはしましょう。

 

 

水分と言っても、水やお茶の方が飲みやすいのは分かるのですが、甘い飲み物の方がいいです。

 

 

なぜかというと、子宮は平滑筋。栄養素となるのは糖質なのです。したがって、糖分がなくなりすぎちゃうと、子宮筋が疲れてしまい、微弱陣痛になることもしばしば。

 

 

なので、嘔吐があるときは焦らずに、そして、甘い水分補給をしましょう。

 

 

助産師は、嘔吐に慣れているので産婦さんはきにしなくて大丈夫ですよ。

 

 

まとめ

 

 

出産のときの嘔吐は、お産が急激に進んだときに起こることが多いのです。

 

 

なので、嘔吐が起きるときはもうすぐ赤ちゃんと会えると思って乗り切りましょう。

 

 

そして、甘い水分補給をしてご自身の体をいたわることも忘れずにお願いします。