妊婦健診で内診をしてもらうときめちゃくちゃ痛い経験をした妊婦さんは結構多いのではないでしょうか。痛いから内診がトラウマ・・・なんて方もいると思います。では、なぜ医師が内診でグリグリするのかをお伝えしたいと思います。
内診グリグリする妊娠週数は37週以降となります。どうして内診グリグリするのかというと、もうお産となっても良い40週から41週の妊婦さんなのに、なかなか生まれる気配がないからです。
内診グリグリすることで卵膜剥離をしています。卵膜剥離とは子宮の入り口と卵膜を剥離するようにグリッとするとそれが刺激になって赤ちゃんがやる気を出してくれて生まれようとしてくれたりするんです。
陣痛はお腹の赤ちゃんの腎臓から、「準備ができたのでまま、陣痛を起こしてください」といってホルモンが出ます。そのホルモンがママの血流に乗って脳に届き、そこから、ママの本陣痛が始まって出産となるのです。
私の勤めていた病院では女医さんがいたのですがその先生が内診グリグリ痛いのですが、効果的で、大抵その女医さんが外来終わった次の日や次の次の日には出産する人がめちゃくちゃ多かったりなんてこともあるのです。
なぜ、42週になってはいけないかというと、42週は過期産と言います。過期産になると、胎盤の機能が低下すると言われているのと、胎盤がもう役割を終えましたといって衰退していってしまうのです。怖くないですか?!赤ちゃんがお腹の中でまだ生きているのに、胎盤がもう機能を果たさなくなってしまうのです。胎盤は赤ちゃんに対して栄養や酸素など生きる上で必要なものを送り届けている役割があるので胎盤の機能がなくなってしまうということは栄養や酸素も赤ちゃんに届かなくなってしまうのです。
なので41週6日までには赤ちゃんを出産しようということになります。
内診グリグリは痛いのですが、赤ちゃんを元気に!!出産するためにはとても大切なのです。